都市コミュニティの福祉的位相

"東京23区の今を考える
都市コミュニティの現状、対応と可能性
特別区プレミアム講座「東京23区の今を考える」は特別区協議会とオープンユニバーシティの連携講座です。有数の大都市東京の社会的課題や、対応に関して広く東京都区民に理解を深めていただくことを目的とした講座です。多くの方々に受講していただけるよう、特別価格で提供し、入会金も不要です。
尚、当講座に関しては事前のキャンセルの場合でも受講料は返却いたしませんのでご了承願います。
20世紀後半ー第二次世界大戦後の半世紀の日本は、飛躍的な高度経済成長を達成すると同時に急激な都市化を経て都市型社会へと移行し、2020年代前半の現在、日本は全体人口の減少と超高齢化社会が重なる、本格的な「都市成熟化時代」に入っています。
コミュニティの問題は、高度経済成長と都市化を背景に登場し、その舞台は、大量の人口流入をみた大都市―とりわけ郊外地域でした。コミュニティの形成基盤である地域社会の構造が変化すれば、コミュニティの課題も自ずと変化します。はたして「都市成熟化時代」にあって、都市コミュニティはどのような課題をかかえ、どのような対応がはかられているのでしょうか。
本講座は、「都市コミュニティの福祉的位相」をテーマに、日本においてコミュニティなる用語がはじめて登場する1960年代に遡り、この用語に託された意味を把握したうえで、その後現在にいたるまでの60年間の変化を辿ることで、コミュニティから福祉コミュニティへと至る道程を紹介します。
次いで2017年実施した「福祉コミュニティ調査」をもとに、都市コミュニティの現場ですすめられている多様な活動―高齢者支援、子ども支援、障がい児・者支援、外国人支援、居場所、防災、防犯、住まい、空き家活用などーの事例を紹介し、都市コミュニティの福祉的位相―その実態を検証します。また、それぞれの活動の系譜を整理することで、都市コミュニティにおける福祉活動の蓄積を明らかにします。さらに本講座では、活動の担い手(地域組織、NPO・市民組織、事業所)やリーダーの現代的特徴についても言及します。
なお、本講座で紹介する事例を含む「福祉コミュニティ調査」については、下記の「現代福祉コミュニティ論」(学文社、2018年)に所収されていますので、是非参照していただければと思います。"
- 開催日
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- 場所
- 千代田区
- 主催者
- 東京都立大学
- 定員数
- 40名
- 費用
- 1000円
- 申込期日
- 2025年5月4日
- 問い合わせ
- 03-3288-1050平日9:00~17:30
- 対象世代
- 学習レベル
- 関連する資格、職業等