【公開講座】上智地球市民講座 アフリカの智でつなぐ世界 ー食・布・学びの展開からー
講師:学事局 SFDP推進室 University Education Administrator (UEA) 山﨑 瑛莉
【2025年度 春学期 講座案内】
現代の日本、そして世界にとってアフリカ地域の存在感は、政治経済分野を中心に影響力を増しています。一方で、私たちの日々にアフリカ地域へ思いを巡らす機会はどれほどあるでしょうか。日本とアフリカ地域との人的交流が成長過程であるなかで、その実態や魅力、可能性を実感している人は一握りかもしれません。
この講座では、アフリカの多様な文化と歴史に触れ、現代社会に生きる私たちや世界との繋がりを見出します。日本とアフリカの17世紀に始まる歴史的な交流や、独自の経験と共感を生む文化の魅力と現代との繋がりを深く理解することで、地球規模での視野を広げることを目指します。
例えば、民話や音楽を通して広がる地域の思想や知恵は、既存の価値観を問い直すものがあるでしょう。食文化や布文化からは古代から現代まで続く物流のありようが見えてきます。アフリカの智に学び、新しい視点を得ることで、人生を考えるヒントや気づきを探っていきましょう。
〈カリキュラム(各回のテーマ・内容)〉
第1回:アフリカへの旅・アフリカからのまなざし
今、私たちはアフリカについてどのようなイメージや情報をもっているでしょうか。そして、アフリカの人たちは日本や世界をどのようにとらえているでしょうか。アフリカに関する情報を今一度見直し、全体像を把握します。民話や音楽といった文化表現から私たちの身近なアフリカも見つけてみましょう。
第2回:アフリカの食文化における物流(古代交易路から現代の物流システムまで)
豊かで多様な食が広がるアフリカは古代から各地とつながっています。食材の生産、流通、消費の歴史を通じて、地域間の交流や交易、植民地支配、近代化などがどのように影響を与えたかを探ります。
第3回:アフリカの布文化と物流(伝統からグローバル市場へ)
アフリカの布文化は、布が単なる商品以上のものです。地域の伝統、交易、植民地時代の影響、現代の経済活動が交差する分野であり、布製品の生産と流通の歴史を通じて、文化交流や社会変革の軌跡を辿ります。
第4回:アフリカからの学びと教育・未来への示唆
日本におけるアフリカの学びと教育内容は、歴史的な交流、国際関係の発展、そしてグローバルな視点の重要性が高まる中で進化してきました。アフリカの文化から見る多元的な智を学び、自身の人生や考え方にどのような視点が得られるか、どのように活かせるか、学びの観点から考えていきましょう。
〈学びの目標〉
・アフリカの多元的文化への理解を深め、異文化理解の力を養う。
・歴史的・現代的な視点からアフリカとの関係を再発見し、日本と世界の未来について考察する。
・アフリカの叡智を通じて、日々の生活や人生を考えるための新しいアイデアや視座を得る。
〈関連キーワード〉
①アフリカ ②食文化 ③布文化 ④交易・物流 ⑤教育・学び
〈参考図書〉
・小川了著 『世界の食文化(11) アフリカ』 農文協, 2004年
・藤田みどり著 『アフリカ「発見」-日本におけるアフリカ像の変遷』 岩波書店, 2005年
・宮本正興/松田素二編 『新書アフリカ史(改訂新版)』 講談社, 2018年
・峯陽一/武内進一/笹岡雄一編 『アフリカから学ぶ』 有斐閣, 2010年
・ウスビ・サコ/清水貴夫編 『現代アフリカ文化の今―15の視点から、その現在地を探る』 青幻社, 2020年
※その他講義内でご紹介します
〈講座をおすすめしたい方〉
①アフリカ地域について学び始めたい方
②アフリカ文化に関心がある方
③現代社会を見る視点を身につけたい方
〈受講することで学べること・得られること〉
①アフリカ地域の文化の豊かさについて理解できる
②世界史や現代社会を分析するための視点を得られる
③アフリカの智に触れ、人生観や世界観を考える機会を得られる
- 開催日
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- 場所
- オンライン,23区,千代田区,都心・副都心エリア
- 主催者
- 上智大学
- 定員数
- 対面:40 オンライン:上限なし
- 費用
- 12000円 ・受講料は申込区分により異なる ・『2講座同時申込割引パック』(通常料金から2,000円引き)あり 詳しくは申込サイトをご確認ください
- 申込期日
- 2025年5月25日
- 問い合わせ
- global-citizen-co@sophia.ac.jp平日9:00~17:00
備考
※ 『申込ページはこちら』 ボタンを押下後、上智地球市民講座申込サイトへ遷移いたします。