【公開講座】上智地球市民講座 戦争システムから平和システムへ ーキリスト教平和学/パレスチナ紛争・北アイルランド紛争の事例から考えるー
講師:神学部 神学科 特別契約教授 小山 英之
【2025年度 春学期 講座案内】
今日世界が直面している一番大きな危機は気候変動でしょう。それにもかかわらず各国の軍事費は増大し、軍需産業は潤っています。気候変動を引き起こしている産業開発のスタイルは「戦争システム」を支えてきた体制と表裏一体です。軍縮、環境保全、飢餓解消、人権擁護などの要求は、別々の運動などではなく、「戦争システム」に取って代わるべき「平和システム」を構築するキャンペーンのさまざまな位相です。
上智大学の教育のルーツは、聖イグナチオの『霊操』の「原理と基礎」の「人間が造られたのは、わたしたちの主である神を賛美し、敬い、仕えるためであり、それによって自らの魂を救うためである」にあります。わたしたちに求められるのは、「わたしの魂よ、主をたたえよ」を貫き、質素に生き、寛大に分かち合うことです。
平和学の最も簡潔な定義は「戦争の諸原因と平和の諸条件に関する研究と教育」であり、聖書の平和(シャローム)は、単に争いが存在しないだけではなく、無欠を意味する語に由来し、何も必要としない命の充満です。「戦争システム」から「平和システム」への転換をパレスチナ紛争と北アイルランド紛争の事例から考えます。
〈関連キーワード〉
「平和」「暴力」「紛争」「宗教」「紛争解決」
〈講座をおすすめしたい方〉
①平和とは何かを深く知りたい人
②宗教と紛争の関係を考えたい人
③紛争解決のヒントを学びたい人
〈受講することで学べること・得られること〉
①パレスチナ紛争と北アイルランド紛争の背景を知ることができる
②紛争の原因への洞察を得られる
③キリスト教の平和構築への積極的貢献の可能性を学ぶことができる
〈参考図書〉
『平和学のいま 地球・自分・未来をつなぐ見取図』小山英之、横山正樹、平井朗編(法律文化社、2020年)
『真福 ここに幸あり』越前喜六編著(教友社、2021年)
『世界史の中のパレスチナ問題』臼杵陽(講談社、2013年)
『パレスチナ戦争』H.ハーリディー(法政大学出版局)
- 開催日
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- 場所
- 23区,千代田区,都心・副都心エリア
- 主催者
- 上智大学
- 定員数
- 35
- 費用
- 12000円 ・受講料は申込区分により異なる ・『2講座同時申込割引パック』(通常料金から2,000円引き)あり 詳しくは申込サイトをご確認ください
- 申込期日
- 2025年4月30日
- 問い合わせ
- global-citizen-co@sophia.ac.jp平日9:00~17:00
備考
※ 『申込ページはこちら』 ボタンを押下後、上智地球市民講座申込サイトへ遷移いたします。