ヤングケアラーの困難と支援
ヤングケアラーの困難と支援
―精神疾患のある親と暮らす子どもを中心に
プレミアム講座は東京都立大学教員の専門的かつユニークな研究の内容を紹介する講座です。興味のある方々に受講していただけるよう特別価格で提供しており、入会金も不要(一般の方)です。高校生は無料で受講できます。尚、当講座に関しては事前のキャンセルの場合でも受講料は返却いたしませんのでご了承願います。
近年、ヤングケアラーに関する関心が急速に高まりました。国は様々な年齢層の子どもや、児童福祉、教育、医療などの関係機関に対する調査を行って実態把握に努め、さまざまな施策を打ち出してヤングケアラーへの支援体制を整備しようとしています。この講座では、主に精神疾患のある親と暮らす子どもを例として取り上げて、ヤングケアラーに関する以下のような問いについて考えていきたいと思います。
1.ヤングケアラーとはどのような子ども・若者なのか
ヤングというからには子ども・若者ということになりますが、どのくらいのケアを担っていたら、ヤングケアラーとして支援の対象になるのでしょうか。子ども・若者が家族のケアを手伝うのは悪いことなのでしょうか。そもそも、ヤングケアラーへの支援の必要性がうたわれるようになったのは、どのような理由からでしょうか?
2.ヤングケアラーはどのような困難を抱えているのか
子どもの特性や年代にもよりますが、ヤングケアラーの抱えやすい困難とは、家族へのケアや家事・育児などを担う負担だけではありません。成長過程にある子どもにとっての体験を考えてみましょう。
3.ヤングケアラーへの支援体制とは
国は様々な施策を通じて、ヤングケアラーへの支援体制を整えようとしています。国が示す方針を解説しつつ、実際の支援上の課題についても触れていきます。
実際に家族へのケアを提供しているヤングケアラーの方にも、またそのような友人がいるという人にも、何らかの対人援助職についている方にも、ご関心を持って聞いていただければうれしいです。
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