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2025年1月8日(水)〜2025年2月12日(水)

日本語の歴史―古代日本語の発音を復元する―

語学
対面講座

日本語の話し言葉(音声言語)の歴史について講義します。
ドイツ語と英語の関係のように、もとは同じ言語であっても、分岐して1000年以上の時間が経過すると、お互いに会話は成り立たないといわれています。これは同じ言語の内部でも同様であって、仮に、平安時代の日本人と現代の日本人が時間を超えて出会うことがあったとしても、両者の間で日本語の会話は成り立ちません。
この講義では、飛鳥・奈良時代の『万葉集』、平安時代の『源氏物語』、室町時代の『天草版伊曽保物語』などの資料が、当時の日本語でどのような発音で読まれていたかを復原するまでの実証的なプロセスについて説明します。
ある言語の発音について考えるとき、” IPA”という便利な道具があります。英和辞典で英単語を引くと、見出し語の横に発音記号がついていますが、その発音記号は正式には、“The International Phonetic Alphabet”(IPA)という名称です。実は、IPAは英語だけではなく、世界中のあらゆる言語の発音を記述するための記号です。
現代日本語も、古代日本語も、IPAで表わすことができます。IPAを使うと、古代日本語から現代日本語までの、日本語の発音の変化を論理的に説明することができます。
この講座では、最初に、現代日本語の発音を材料にして、IPAの簡単な使い方を説明し、次にそのIPAを使って、日本語の話し言葉の歴史について、飛鳥・奈良時代から、現代日本語まで、資料を使って見渡してみたいと思います。

開催日
場所
23区,千代田区,都心・副都心エリア
主催者
東京都立大学
定員数
15名
費用
15100円
申込期日
2024年12月29日
問い合わせ
03-3288-1050平日9:00~17:30
受講した

備考

【教科書・参考書】
教科書の代わりにコピー資料を配布します。
参考書としては、浅川哲也(2011)『知らなかった!日本語の歴史』(東京書籍)をお勧めします。

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