2024年11月9日(土)〜2024年12月14日(土)
日本城館史概論 part4
昨今、空前の城ブームが到来しています。以前は天守や櫓などを鑑賞する近世の城ブームがありました。近年のブームはそれにとどまらず、建物が全くなく、雑木林になっている古城址にまで目が向けられています。そんな身近な文化財である城館を解説します。
この講座では、日本の城を通して、列島の歴史を考えることを目指します。また観光目的で訪れた城跡を考える視点も身につけて頂ければと思っています。そのために、「城跡をめぐる」・「城の日本史」のふたつのシリーズを用意しました。前者では個々の城跡を紹介し、城跡をどのように読み込んだら楽しいか、などを考えてみます。また後者ではタイトルにあるように列島の城の変遷を一話完結のテーマを設けて解明していきます。
とかく城は戦争の舞台として登場します。しかし城の機能はそれのみにとどまりません。地域支配さらには領国支配の拠点である城は、日常的な役割も担っており、政治的にも文化的にも重要な役割を果たしました。このことは近年の考古学調査が明らかにしています。
城館が持つ多様な側面も踏まえ、歴史のなかでいかなる役割を担ったかを掘り下げてみたいと思います。
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