2024年11月1日(金)〜2024年11月22日(金)
植物採集家、ロバート・フォーチュンの見た幕末の江戸
幕末に江戸を訪れ、さまざまな記録を残した欧米人は思いのほか多く、確認するだけでも30人以上を数えます。彼らが記した見聞記、旅行記をひもとくと、江戸市中の名所に熱い関心が注がれていたことが分かります。また、かつては江戸の周縁地域であった梅屋敷や飛鳥山などの郊外への言及も多く記されていて、広がる景観への讃嘆や、地域の人びとに対する親愛感あふれる印象が書き残されています。
今回の講座では、植物採集のため1860年と61年の二度にわたって日本を訪れた英国人プラントハンター、ロバート・フォーチュンが著した「Yedo and Peking(江戸と北京)」を中心に、フォーチュンのみずみずしい感性と正確な観察眼によって記された江戸の光景と人々の暮らしについて分かりやすく解説いたします。
教材は翻訳文献のほか適宜、原書も使いつつ、また絵画資料や古写真も交えて解説いたします。各回の講座を通して、前近代から近代へと変遷をとげた江戸とその近郊の姿を見つめなおす機会となれば幸いです。お気楽にご参加ください。
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