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2024年11月5日(火)〜2024年12月10日(火)

『源氏物語』の「須磨」を写本から読む ―変体仮名の基礎を学ぶ講座―

カルチャー
対面講座

『源氏物語』は、日本の中古和文(平安時代のやまとことばの文)の代表的な文学です。『源氏物語』は、いまから1000年も前に人間の心理の繊細な描写を散文(韻文〈うた〉ではない文)で実現するという、世界文学史の観点からみても驚異的な到達を成し遂げています。
『源氏物語』は、世界各国の30言語以上に翻訳されている唯一の日本文学であり、人類の至宝というべき文学作品です。
しかし、その『源氏物語』を写本の原文で読み解くという行為は、日本国内の大学でも行われることが希少になってきました。草書体を読み解く力は日本文化の伝統のひとつとして守り伝えていきたいと思います。
本講座は、『源氏物語』を原典(写本)で読めるように、「須磨」の写本(影印)をテキストとして、変体仮名(現在の仮名とは異なる漢字字源の仮名)の読解の基礎を学ぶ講座です。受講者の努力次第で、草書体の変体仮名は6カ月くらいでかなり読めるようになりますが、本講座はそのための基礎的な読解力の養成をします。
受講される方のご要望をうかがいながら、適宜、講座の内容を調整します。

開催日
場所
23区,千代田区,都心・副都心エリア
主催者
東京都立大学
定員数
15名
費用
15,100円
申込期日
2024年10月26日
問い合わせ
03-3288-1050平日9:00~17:30
受講した

備考

【教科書・参考書】
教科書のテキストとして影印のコピーを配布します。草書体を読解するための参考資料も配付します。講座の進み具合によっては古語辞典を使用します。古語辞典は紙の辞典を推奨しますが、電子辞書の古語辞典でも良いです。
仮名の通史の参考書としては、小松茂美(1968)『かな―その成立と変遷』(岩波新書)をお勧めします。

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