【高校生専用】 未来の自分を守る!社会に出る前に知っておきたい働くためのルール
高校生のための 大学授業体験シリーズ
未来の自分を守る!社会に出る前に知っておきたい働くためのルール
みなさんの多くが、将来、会社に就職するでしょう。その際、みなさん(労働者)は会社(使用者)との間で「労働契約」という契約を締結します。労働契約を締結することで、みなさんは、「会社のために働く」ことになり、一方で「会社から賃金(報酬)をもらう」ことができます。
一日何時間働くのか(労働時間)、働いたらいくらもらえるのか(賃金)、等の働く上での条件(労働条件)は、基本的には労働者と使用者が自由に決めることができます。しかしながら、労働者個人と使用者・会社とではパワーバランスが違います。雇われる立場、賃金をもらう立場である労働者の方が、弱い立場にならざるを得ません(関係的弱者)。そうすると、結果として労働条件を使用者が一方的に決めることになり、その結果として、低賃金や長時間労働等、劣悪な環境の下、労働者が働かないといけなくなる危険性があります。
そのような危険性を排除するためのルールを設定するもの、それが「労働法」です。労働法は、関係的弱者である労働者を保護することで、適正な労働環境の構築を目指します。スポーツをするときはもちろん、友達とゲームをする際など、みなさんはルールを確認すると思います。「○○はしてはいけない」や「□□はしても良い」等、事前にルールを確認することは、自分を有利にするものであり、逆にルールを知らないことで不利益を受け、負けてしまうこともあります。「労働法」も同じです。「働くときのルール」である労働法を知ることは、働く上で必要不可欠なことなのです。
この講座では、①なぜ労働法が必要なのか、②労働法の保護するものにはどのようなものがあるか、について基本的な考えを紹介します。そのうえで、実際に労働法が現代社会にどのような影響を与えるのか、「運送業界の2024年問題」を参考に見ていきます。
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