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2024年11月7日(木)〜2024年11月16日(土)

多摩川とともに生きる

自然科学
対面講座

東京の西~南部を流れる多摩川は、水豊かな親水の場であり、近世以降は首都圏における重要なインフラという役割も担ってきた河川です。
この講座では、地図資料等の判読実習に加えて、実際に現地で巡検(excursion)を行うことで、自然地理学と人文地理学双方の視点から「川のある暮らし」を俯瞰して捉える力を養うことを目的といたします。今回は多摩川の中流域を例としますが、この講座が、皆さんのお住まいの地域を「地理学な視点」で捉え、客観的にご自分の町を知るひとつの契機となればとても嬉しく思います。


基本的に徒歩で各地点を回り、講師が見どころを解説します(行程の一部はコミュニティバスを利用します)。主な見どころは以下の3点です。

Point 1:水害と河原の植生
-2019年に上陸した台風19号によって多量の土砂(砂礫)が堆積した多摩川の河原を歩き、広く水害への理解を深めます。また、多摩川の河原に生息している絶滅危惧種のカワラノギク(下記写真)に焦点をあて、昨今の河川内の植生環境について考えてみます。
Point 2:「柔」の利水
-なぜ玉川上水は羽村からひかれたのか。羽村取水堰が設置された地理的な位置を踏まえつつ、上水の経路を実際に辿りながら考察してみます。また、羽村取水堰の仕組みから、利水(治水)における河川環境への負荷について広く考えます。
Point 3:段丘地形と土地利用
―羽村市も福生市も、その市域の一部には多摩川の段丘群が含まれているために「坂の町」ともなっています。地形・地質条件をも掴んだ上で、これまでどのような産業や土地利用がなされてきたのか、また今後はどのような利用がなされていくのか、古地形図も用いながら実際に現地を歩くことで学びます。

開催日
場所
23区,千代田区,都心・副都心エリア
主催者
東京都立大学
定員数
15名
費用
10,100円
申込期日
2024年10月28日
問い合わせ
03-3288-1050平日9:00~17:30
受講した

備考

※本講座の内容の一部は、羽村市史編さん事業による調査(2014~2024年)の結果を基にしています。また、2019年度に開講した「武蔵野台地西縁部の自然環境~羽村市史編さん事業を通して得られたこと~」の講座内容の一部を含んでいます。

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