2024年11月6日(水)
知って得する農作物の品種改良の世界
自然科学
対面講座
私たちが毎食口にしている農作物がどこの国で生まれたかを考えたことはありますでしょうか?
全国各地で当たり前のように栽培されている国産の野菜や果物だからといって、そのご先祖さまである野生種が日本にもともと自生していた植物だとは限りません。
南北に長く自然豊かな日本列島には、多種多様な野生植物が自生しています。ただ、食用にする農作物のもとになった野生種については、とても恵まれない地域でした。日本の原風景ともいえる田んぼを黄金色に染めるイネですら、海を渡ってやってきた外来種です。
さらに、一部の山菜を除いて私たちが食べている農作物は、ほとんどすべてが野生種ではなく、人間社会の役に立つように野生種が改良された園芸品種なのです。
ふだんスーパーの青果売り場で手にしている野菜や果物たちが、いつ頃日本に辿り着き、誰の手によって改良されたのか。そして私たち日本人の食生活・食文化にどのような影響を与え、どのようにしておいしく変わってきたのかを振り返ってみましょう。
彼らの生い立ちを一度知ってしまったら、きっと彼らを見る目が変わり、今まで以上においしく感じられるだけではなく、食卓を誰かと囲む時間がもっと楽しくなることでしょう。
園芸学や育種学というよりも、農作物にかかわるトリビアたっぷりの雑学講座です。
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備考
※過去4回の講座「知って得する農作物の品種改良の世界」とは異なる内容です。これまでに触れなかった作物について紹介します。