2024年10月4日(金)
【ハイブリッド/オンライン】記紀神話の深層Ⅲ
日本の社会は母性社会だと言われているように、母と子の絆は強く、父なくして生まれた子と母の物語が記紀神話の通奏低音をなしています。「一夜孕み」を疑うのも、本当の父を知るのは母(妻)のみだからですが、父を知らずに生まれた子はやがて父の存在を知り、天にいる父のもとへと昇って行きます。世界はそのようにして、父を頂点とした秩序ある段階へと移行することになります。一方父は、自身を凌駕する我が子を恐れるあまり排除しようとします。まさにヤマトタケルは、その猛々しさゆえに父に疎まれ、隼人や蝦夷の征伐に赴くのでした。
この講座では、古代日本文学に描かれる父と子の対立に注目し、世界がどのように変わっていくのか、また日本人の深層心理について考えてみたいと思います。
- 開催日
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- 場所
- オンライン
- 主催者
- 明治大学
- 定員数
- 90名
- 費用
- 2,200円
- 申込期日
- 2024年9月24日(火)
- 問い合わせ
- 03-3296-4423平日10:30~19:00 土曜10:30~15:30
備考
教養・文化